2012年10月1日

動画編集の諸注意


なんか生徒会の人たちに、動画編集のアドバイスを頼まれたので作ったアドバイスを、ついでに投稿してみる。
もちろん個人情報は出さないけれど、ね。

動画編集の諸注意
「妥協」は最後の手段

~はじめに~

この記事のスタンスは、「微妙な例えで、読者を微妙な気持ちにさせつつ動画編集の諸注意を提示する」ことです。微妙な気持ちになっても、動画制作が上手く行かなくても筆者は一切の責任を負いませんのでご了承下さい。

動画編集に必要なもの

・動画編集に必要とされるスペックを有するパソコン
・動画編集ソフト(ex. Microsoft Movie maker, Adobe Premiere)
・挿入する画像・音声
・上記画像の編集ソフト(ex. ペイント, Adobe Photoshop)
・上記音声の編集ソフト(ex. Adobe Audition)
・技術
・センス
・後は知らん

BGMの必要性・重要性

動画の雰囲気を構成するものとして、まず重要なのが「BGM」である。BGMの選曲を間違えればその動画の価値は大きく崩壊することになる。
例えば、テレビドラマ「相棒」を例にとっても、結末であの死にたくなるほど悲しそうな曲(ex. 「暴かれた罪」「終焉」)が流れるから、犯人が罪を犯した悲しい背景などが連想できる。また、物語がまだ続いたり、更に発展したりする場面で、「終わりの始まり」という曲が流れるから、躍動感と共に「まだ続くのかよ」という呆れる気持ちと続きに対する期待の入り混じった妙な気持ちに襲われることになるのだ。
しかし、例えばあの曲が、仮に(古舘伊知郎あたりが「軍靴の響きが聞こえる。」と言いそうなのは置いておいて)「守るも攻めるも黒鉄の…」と、軍艦行進曲であればどうだろうか。悲しい場面が寧ろ生き生きとし始めるだろう。物語が続く場面ならば、あたご型イージス護衛艦やひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦が出てきそうで、それはもう「相棒」ではない。「警視庁刑事部臨時付特命係組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課内」ではなく、「海上自衛隊警務隊本部捜査科特命係」の話になるだろう。いや、それはそれで面白そうでもあるが。

別の例として、アニメ「名探偵コナン」を取り上げてみる。名探偵コナンが犯人を追い詰めるシーンで、「名探偵コナン メインテーマ」が流れるから、躍動感(またもや登場)や疾走感があるのであって、もし仮にあれが(羽鳥慎一あたりが「軍靴の響き」(以下省略))「我は官軍 我が敵は 天地容れざる朝敵ぞ…」と抜刀隊(陸軍分列行進曲)ならばどうだろうか。江戸川コナンが乗るのは電動スケートボードではなく、10式戦車や九七式中戦車(チハたん∩(ω)∩ばんじゃーい)になることであろう。そして江戸川コナンが追い詰める(日本侵攻の)犯人は、中国人民解放軍や韓国軍に(検閲により削除)

と、まあ、要するに、BGMの選曲は重要なのである。
また、BGMが無ければどうなるだろうか。例えば、アニメ「ドラえもん」を例に上げる。ドラえもんが秘密動画を取り出す際に、妙なBGMがかかるが、あのBGMが無ければ、ドラえもんが淡々と道具の名前を言いながら道具を出すだけになってしまう。つまらない。
参考動画
<ニコニコ動画> BGMの大切さが分かる動画
時代劇「水戸黄門」のBGMをひたすら差し替えた動画。筆者のお気に入りは「パリは燃えているか」
<ニコニコ動画>マブラヴオルタネイティブ ラダビノッド基地司令(若本)による演説
↑元ネタ ↓BGM差し替え  BGMの威力が分かることであろう。
<ニコニコ動画> MAD】マブラヴオルタネイティヴ+アルマゲドン
筆者は生憎この2つの優劣を付けられない。

動画内容の重要性

動画の骨である、動画内容は当然重要だ。ここに磨きがかからなければ、「BGMは良いけれど内容は駄作」という悲しい結果を招くことになる。
例えば、映画「ターミネーター」のメインテーマ(デデンデンデデン)BGMなのに、動画内容が阿呆では、折角の名曲が台無しである。
もちろんだが、動画内容がゼロ、即ち、画面が真っ暗で音声のみでは、それは映画ではなくラジオドラマだ。

参考動画
<ニコニコ動画>Ace Combat ZERO OP
元ネタ。下の4つの動画と比較されたし。
<ニコニコ動画>「嫁のメシがまずい」 ACE COMBAT ZERO OP
料理の上手な人って良いですよね。
<ニコニコ動画>「父親達の幼稚園(運動会版)」 ACE COMBAT ZERO OP
父親たちの星条旗を連想した私は非国民ですか、そうですか。
<ニコニコ動画>MEIJI COMBAT ZERO たけのこの里vsきのこの山
※筆者はきのこ派です。
<ニコニコ動画> ACE COMBAT JASDF(激しい領空侵犯措置)
被害が出なければ攻撃できないのが「専守防衛」。それが我が国の防衛体制の在り方…。

参考動画を見れば分かるが、下の4つは一番上の動画を元ネタとして作られた「MAD」と呼ばれるものである。ゲーム「Ace Combat Zero」のオープニングを改変し、メシマズ嫁の話や、父親たちの星条旗 父親たちの幼稚園、きのこたけのこ戦争、航空自衛隊といったテーマと組み合わせている。
他にも、第45回衆議院議員総選挙や、麻生政権などがテーマになった動画もある。参照されたし。

動画の音声は基本的に共通であるし、構成もほぼ同じで、内容が違うだけだ。内容が違えば、笑いを誘うこともあるし、考えさせることもある。動画内容の威力はBGMにも匹敵する。

つまり、BGMと動画内容は両立させる必要があり、片方だけが高くても駄目なのである。

質の重要性

人気の動画に質はつきものである。
例えば、世界各国でトヨタやソニーが人気なのも、その質の高さも理由の一つであろう。ロールス・ロイスやフェラーリ、ランボルギーニは世界各国で羨望の眼差しで見られる対象であるのも、質の高さ・技術力の高さ故のブランド力があるから、だろう。
一方、韓国のヒュンダイや起亜、中国の上海汽車が世界各国で羨望の眼差しで見られないのは、低価格なだけで、お世辞にも質・技術力・デザインセンスが無いからであろう。
(技術力とセンスについては後述)
質が高ければ当然、人気になるのである。質の高い動画は人々の反響を呼ぶ。
質の低い動画を見た時、人は、筆者の作った料理を食べたような感覚に襲われるのである。

技術の重要性・必要性

言うまでもないが、動画・画像・音声編集ソフトを操作するには慣れと技術が必要である。慣れはそのソフトを使った経験が必要であると同時に、時間をかければ習得できるものだが、技術に関してはそうは行かない。
技術には、ソフトの機能や運用方法などの知識や技能が含まれるほか、他のソフトと併用して、複数のソフトを総合的に運用する能力が含まれる。これは、ソフトの機能や運用方法の熟知は当然のこと、発想の柔軟性が必要とされる。技術のある者と無い者では、動画のできは雲泥の差である。
参考動画
<ニコニコ動画>【UP主が見たい】Bad Apple!! PV【誰か描いてくれ】
技術がないというと語弊があるような気がするが、技術があれば投稿者がとっくに作っているとの観点から、技術のない動画とさせていただく。ごめんなさい。
<ニコニコ動画>【東方】Bad Apple!! PV【影絵】
上の動画の発注を実現したもの。技術立国日本。

ノイズが酷い場合、ノイズをカットする技術も必要であると考えられる。ビデオカメラでの撮影となると、ノイズは防げないので、オーディオエディタ(ex. Audacity)を用いてノイズをカットする必要があるだろう。

センスの重要性・必要性

センスが無ければ、文字のフォントや色合い、デザインやアニメーション等の組み合わせが「異常」になるだけだ。“Seamanshipをモットーとする日本海軍の伝統を色濃く受け継ぐ「伝統墨守・唯我独尊」の国防組織が作成したCMは、ヒドイことになった(平成18年度CMは護衛艦の甲板上でダンスを繰り広げ、国民から何か変なもの(まさか海軍カレーか?) でも食べたのかと心配され、平成20年度は「\カイジョージエータイ!/」で内外共に騒然となった。下記参照。) が、アレもやはり「センスの無さ」も原因の一つであろう。最近はだいぶマシになったが。

要するに、センスの無い動画を見た時、人は、納豆とパンを一緒に食べたようなに襲われるということである。
\カイジョー ジエータイ!/
「海上最強!鋼鉄の城!」
\ゴエーカン!/
「千里の目を持つ天空の狩人!」
\ショーカイキ!/
「地獄耳のドルフィン!」
\センスイカン!/
「国際貢献ならお任せ!」
\エアークッションテー!/
「海のお助けマン!」
\レスキューラーク!/
「日夜、日本の海を守る海上自衛隊。その任務に終わりはない!」
「行け!海上自衛隊!」

くれぐれも、「潜水艦(センスイカン)!」にならないように。
参考動画
<ニコニコ動画>防衛庁 海上自衛隊 JMSDF CM
センスイカン!
<ニコニコ動画>海上自衛隊CM
We are SEMAN SHIP! SEAMAN SHIP! FOR LOVE! We are SEMAN SHIP! SEAMAN SHIP! FOR PEACE!

おすすめの編集ソフト(フリーソフト)

・動画
 Aviutl, Windows Live Movie Maker
Aviutlは高機能かつ使いやすい動画編集ソフトだ。Windows Live Movie Makerは誰でも一度は名前を聞いたことのある動画編集ソフトだろう。
・画像
 PictBear, GIMP 2, JTrim
Pictbear, GIMP 2, JTrimはそれぞれ高機能かつ使いやすい有名な画像編集ソフトだ。筆者の2012年版年賀状はこれらのソフトを組み合わせて作成した。2013年版も恐らく…。と、まあ、筆者お気に入り&オススメの画像編集ソフトだ。
・音声
 Audacity
オーディオエディタと呼ばれるソフトで、音声編集が可能だ。例えば、ノイズの除去や特定のセリフ、音量などのカット・調整が可能である。

筆者紹介

ハンドルネーム…RyanCooper(ライアン・クーパー)
ブログ…Celer, Silens, Mortalis.   http://ryancooper-hercules.blogspot.jp/
Twitter@Cpr_RyanCooper
※当文書の著作権は筆者に、参考動画の著作権は動画製作者に属します
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