2010年10月16日

Force Investigation:第1話 "有識者''

                                               ━━━━2010年━━━━



グランドセントラル銀行総裁、アレクサンドロ・ディエポロを乗せたBMWがリバティーシティのブース・トンネルに差し掛かった。
俺はその車を尾行していた。LCPDに入った情報によれば今日、10月16日に有識者同士の"会談'''がミドルパークのマジェスティックホテルで行われるらしい…。なんでも、表向きの理由はリバティーシティ内の銀行の金利を取り決める、らしい。

彼の車はトンネルを通過。そしてしばらくした後ホテルに到着。いざホテルに着くと、そこは黒塗りの高級車で埋め尽くされていた…。


そして"会談''が行われた。今回の"会談''にはLCPD総裁も呼ばれていたため、総裁に許可を取り、総裁自身に囮捜査をしてもらった。もちろん警護の名目で数名の警護官もホテル内に入るが、他の"有識者''がボロを出すように会議室には総裁と総裁の襟に着けられた盗聴用マイクのみが潜入した。

その中で話し合われた内容は、『リバティー市政府とマフィアの関係』だった。市政府はマフィアの犯罪を見逃す代わりにマフィアはマフィア以外が犯した犯罪の捜査に協力する、というものだった。市政府には当然LCPDも入る。そしてマフィアには今回目をつけていたディエポロも入る。彼もマフィアのボスだった…。



                                                       ━━数日後━━

ディエポロを暗殺するように命令が下りた。犯罪捜査を阻害するものは潰す、という訳だ。

暗殺方法について会議がなされた。薬を飲ませて殺す、交通事故に見せかけて殺す、自動車の欠陥が原因の爆発に見せかけて殺す…。結局、交通事故に見せかけて殺すことに決まった。

場所はブローカーとボーハンを結ぶ橋の上にある料金所の中央分離帯だ。料金所は警察官の管轄。警察官なら黙らせることだってできる。

実行日の週末の前日の深夜に、ディエポロの愛車のS63のブレーキに装置を取り付けて置くように、とのこと。

                                                         ━━週末━━

ディエポロは週末のドライブに出掛けた。そしてディエポロの後ろをマークしていた俺は装置のスイッチを押す。ブレーキが利かなくなる装置だ。

思った通り、ディエポロのS63はブレーキが利かなくなり、同時にステアリング操作が一段と難しくなった。そして、中央分離帯に激突。フロントが大破した…。


しかし"会談''に出席していたのはディエポロだけではない。リバティーシティ在住の日本人実業家・及川尊、ロシア系企業幹部・ニコライ・ウスチノフ…リバティーシティを代表する金持ちの数名だ…。

恐らくこれらの人物にも暗殺命令が下りるだろう…。
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